2012年1月号 [Vol.22 No.10] 通巻第254号 201201_254009

四季折々—天塩— 蛇行する川

環境計測研究センター 動態化学研究室 主任研究員 斉藤拓也

「リバー・ランズ・スルー・イット」は、アメリカ・モンタナ州の美しい自然の中でフライフィッシング(生き餌の代わりに昆虫を模した毛針を使う魚釣り)をする若きブラッド・ピットがとても印象的な映画です。北海道にはそんなモンタナに負けない渓流が幾つも残っていますが、特に自然のままに蛇行する姿が美しい道北の天塩川支流や猿払川はフライフィッシャー憧れの聖地となっています。今回、北海道大学天塩研究林での森林大気観測に向けた予備調査のため、約10年ぶりに天塩を訪れる機会に恵まれました(釣竿の代わりに、打ち合わせのためのノートパソコンを持って…)。当日は、あいにくの雨の中での研究林見学となってしまい、予定していたフラックスタワーの昇降を断念せざるを得ませんでした。その雨もタワーフラックスサイトを離れる頃にはすっかり上がり、帰りに通りかかった小さな河川では懸命に遡上するサケの群れを見ることができました。その脇の岸辺では、役目を終えた、たくさんのサケが自然に帰るのを待っていました。

photo. 川

サケが遡上する川

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