2014年2月号 [Vol.24 No.11] 通巻第279号 201402_279013

酒井広平講師による「検定試験問題を解いてみよう」シリーズ 2 締約国会議 —3R・低炭素社会検定より—

  • 地球環境研究センターニュース編集局

【連載】酒井広平講師による「検定試験問題を解いてみよう」シリーズ 一覧ページへ

3R・低炭素社会検定は、持続可能な社会の実現のため、3Rや低炭素社会に関する知識を活かして、実践行動を行う人を育てることを目的としています。【3R・低炭素社会検定 低炭素社会分野試験問題解説集「はしがき」より】

検定試験問題から出題します。

問3 締約国または締約国会議(COP)の説明について、最も不適切なものはどれか?

中級レベル

正答率 67%

  • 条約に拘束されることに公式に同意して条約を批准する国を締約国という
  • 生物多様性条約においても、COPは開催されている
  • 国連気候変動枠組条約は、条約の最高機関として締約国会議を設置している
  • 国連気候変動枠組条約の締約国会議では、採択する決定文書を多数決で決定する
ヒント
国連気候変動枠組条約の締約国会議の決定文書等はコンセンサス方式により合意、採択されます。
答えと解説

答え: ④

  • 批准書などにより条約に拘束されることに公式に同意を表明した国のことを締約国といいます。
  • COP(Conference of the Parties)は締約国会議を意味し、ある条約の締約国間で行われる会議を指す言葉です。そのため、生物多様性条約に基づいて行われる締約国会議もCOPと呼ばれます。
  • 締約国会議は、国連気候変動枠組条約の最高機関です。
  • 国連気候変動枠組条約の締約国会議では、コンセンサス方式と呼ばれる方法により意思決定を行ないます。これは、強い異議がなく、全体として大筋の合意があれば決定するという方式です。しばしば「全会一致」とよばれることがありますが、投票や挙手などにより締約国の賛否を個別に確認することはしません。
  • *正答率は第5回3R・低炭素社会検定受験者のものです
  • 出典:3R・低炭素社会検定(http://www.3r-teitanso.jp)低炭素社会分野試験問題解説集

問4 2013年11月に開催されたCOP19(気候変動枠組条約締約国会議)の開催国(都市)として、適切なものはどれか?

上級レベル

正答率 57%

  • カタール(ドーハ)
  • メキシコ(カンクン)
  • 南アフリカ(ダーバン)
  • ポーランド(ワルシャワ)
ヒント
2008年のCOP14が開催されたポズナンと同じ国です。
答えと解説

答え: ④ ポーランド(ワルシャワ)

  • 1995年 COP1 ドイツ(ベルリン)
  • 1997年 COP3 日本(京都)
  • 2001年 COP7 モロッコ(マラケシュ)
  • 2007年 COP13 インドネシア(バリ)
  • 2009年 COP15 デンマーク(コペンハーゲン)
  • 2010年 COP16 メキシコ(カンクン)
  • 2011年 COP17 南アフリカ(ダーバン)
  • 2012年 COP18 カタール(ドーハ)
  • 2013年 COP19 ポーランド(ワルシャワ)
  • なお、2014年 COP20はペルー(リマ)で開催される予定です。
  • *正答率は第6回3R・低炭素社会検定受験者のものです
  • 解説:3R・低炭素社会検定(http://www.3r-teitanso.jp)実行委員会監修

目次:2014年2月号 [Vol.24 No.11] 通巻第279号

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