2017年5月号 [Vol.28 No.2] 通巻第317号 201705_317004

村上大輔特別研究員が第12回米谷・佐佐木賞を受賞しました

  • 地球環境研究センターニュース編集局

2016年11月25日(金)、国立環境研究所地球環境研究センターの村上大輔特別研究員が第12回米谷・佐佐木賞を受賞しました。

研究業績
New methodologies for the change of support problems: development of spatial statistical models (筑波大学大学院在籍時の博士論文)
選定理由

今日では、市区町村ごとの社会経済データ、メッシュ別の土地被覆データ、観測所毎の気象データといったさまざまな集計単位・観測位置の時空間データに誰でもアクセスできるようになっており、それらを統合的かつ柔軟に解析するための方法論が実務・研究の両面で必要とされている。村上大輔氏の研究では、時空間データを統合的に解析する上で必要不可欠となるデータの位置・集計単位の変換(例えば市区町村別データのメッシュ別への変換)を精度よく行うための理論・方法を、空間統計学と呼ばれる分野の方法を発展的に応用することで新たに開発してきた。それによりデータの位置や集計単位の変換という実務的処理における空間統計学の有用性を示した。また同氏は、本研究の応用として0.5度グリッド別の将来人口・GDPシナリオの推計・公開や、統計ソフトRのパッケージ開発・公開なども行ってきた。以上の功績が評価され、一般社団法人システム科学研究所より第12回米谷・佐佐木賞が贈られた。

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