2018年6月号 [Vol.29 No.3] 通巻第330号 201806_330007

陸別町社会連携連絡協議会参加報告

  • 地球環境研究センター 観測第二係 金田秀斗
  • 日時:平成30年2月27日
  • 場所:陸別町役場

「日本一寒い町」として知られる陸別町は今年で開町から100周年を迎えた。歴史ある陸別町は、北海道十勝総合振興局の北東部に位置し、農業と林業が栄えている。周りが山に囲まれており、盆地のため寒暖の差が非常に激しいが、自然豊かな土地であり、夜には綺麗な星空を眺めることができる。また、日本一寒い町ならではの「しばれフィスティバル」という、寒さを楽しんでもらうという町の自然を活かしたイベントを実施しており、賑わいを見せている。今回、最も “しばれる” 季節である平成30年2月27日に陸別町役場において北海道足寄郡陸別町社会連携連絡協議会に出席したため、以下の通り報告する。

写真1宿泊先の道の駅「オーロラタウン93りくべつ」

概要

社会連携連絡協議会では、陸別町を中心に、町に研究拠点を置いている国立環境研究所、名古屋大学、北海道大学、北見工業大学、国立極地研究所が年に一度、陸別町と各研究機関の相互連携と研究成果の社会還元等について協力・情報交換を行っている。今回も各機関における平成29年度の活動報告を行い、今後の予定について陸別町と協議した。地域貢献の一環として例年行っている陸別小学校と陸別中学校の土曜授業及び出前授業については、平成30年度の日程調整と内容の確認を行った。また、平成30年度に予定されている「開館20周年記念・開町100年記念 驚き!おもしろ科学実験2018」のイベントについても詳細を確認した。その他には各機関から陸別町を盛り上げるための企画・提案があり、熱の入った協議が行われた。

終わりに

国立環境研究所は、りくべつ宇宙地球科学館(通称:銀河の森天文台)の2階にある陸別成層圏総合観測室にて成層圏オゾン、地上到達有害紫外線や温室効果ガスの観測を20年継続して行っている。観測研究を継続するにあたっては、名古屋大学宇宙地球環境研究所のご協力のもと、陸別観測所スペースの提供をはじめ、陸別町の多大なご支援の上で成り立っている。厳しい自然条件の中で、ここまで観測研究を続けることができたのは、社会連携連絡協議会参加各機関が互いに貢献し、相互連携を実現させ、たゆまぬ努力が実を結んだ結果である。協力頂いている陸別町とは、今後も手を取り合って地域活性化に協力していきたい。

写真2銀河の森天文台から眺めた陸別町

謝辞

最後に、陸別町、そして地元の皆様におかれましては、日頃より私たちの研究に対し、多大なるご理解とご協力を賜り、心より感謝申し上げます。

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地球環境研究センター ニュース編集局
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