2017年11月15日から3日間、お台場にある日本科学未来館において「世界科学館サミット2017(SCWS2017)」が開催されました。このサミットは “世界をつなぐ—持続可能な未来に向かって(Connecting the World for a Sustainable Future)” をテーマに掲げ、世界中から科学館の代表者と多様なステークホルダーが集まり、世界が直面する課題について長期的な戦略を議論する場として、アジアでは初めて開催されました。(https://scws2017.org/jp/)
会場となった日本科学未来館には「ジオ・コスモス」というシンボル展示があり、1000万画素を超える高解像度の巨大な地球ディスプレイによって地球の様々な姿を浮かび上がらせています。
SCWS2017では多様なセッションが実施されましたが、このジオ・コスモスを使ったセッション「Creative Informatics for the Earth」が11月15日におこなわれました。日本科学未来館の松岡均さんがモデレーター兼スピーカー、海洋研究開発機構の松岡大祐さん、株式会社オムニバス・ジャパンの山本信一さん、GoogleのGopal Shahさんがスピーカーとして登壇されました。
地球に対する新しい視点と持続可能性を創造する科学館の役割について、研究機関、クリエイター、企業、それぞれとの協力事例が、ジオ・コスモスを使いながら紹介されました。
この中で、「いぶき」の紹介があり、「いぶき」が実際に取得したデータに基づく全球の二酸化炭素濃度画像がジオ・コスモスに投影され、参加者の注目を集めました。
様々な科学的データを視覚化し伝えるためにどうすればよいのか。今もまさに変容している地球を、新しい視点により表現し、テーマに沿った表現に取り組んでいく、科学館のこれからの役割について活発な議論がされました。今後も最新の科学データがどのように未来館で表現されていくかとても楽しみです。