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地球環境研究センター長西岡秀三
地球環境研究センター長
西岡 秀三
2006年1月4日
あけましておめでとうございます。

 皆様それぞれに、新しい年でのあらたな挑戦にむけて、胸ふくらまされておられることと存じます。

 当地球環境研究センターにとっても、今年はまたまた新たなスタートの年になりそうです。国立環境研究所自体が来年度から次の中期計画期間に入ります。新計画で当センターは温暖化研究プログラムを受け持つことになり、GHGs(温室効果ガス)観測から気候現象解明、気候変化と影響評価モデル開発、それに加えて低炭素社会シナリオ研究と、一気通貫の体制で研究を進めます。さらに、世界規模の「地球観測10年実施計画」のもとで、連携拠点「温暖化影響評価・観測センター」事務局を置き、日本とアジアを中心に、温暖化観測体制の構築や関連情報交流を進めてゆきます。2008年度打ち上げ予定の温室効果ガス観測技術衛星「GOSAT」にむけての準備も着々と進んでいます。地球変化の国際共同研究プログラム「グローバルカーボンプロジェクト(GCP)」のつくば国際オフィスが世界の研究者とのネットワークを形成しつつあります。

 地球環境研究は、研究者だけでなく社会と一体となって推し進めてゆくものであり、その自律分散ネットワークの一結節点として力を発揮したいとする当センターの発足当時からの理念が、ますます重要に、かつ目に見えるものになりつつあります。

 今年も皆さまの交流の場となり、皆さまからの応援を受けて、未来に向けて力強く確実な一歩を刻みたいと思っております。