Updated: May 9, 2008

「国立環境研究所 科学技術週間に伴う一般公開」開催報告

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国立環境研究所は科学技術週間の行事の一環として4月19日(土)に一般公開を開催し、419名の方々にご来場いただきました。厚く御礼申し上げます。

地球環境研究センターでは研究や事業内容をご紹介するために、航空機に搭載される観測機器の展示(CO2濃度測定装置、空気採取装置)、温室効果ガスモニタリングステーションの写真展示(波照間島、落石岬)、大型モニターを用いた地球温暖化シミュレーションの展示、大気による物質輸送の表示システムの展示などを実施しました。また、子供たちにも地球環境問題に関心を持ってもらうための「ぱらぱらマンガ」の工作も企画し、人気を集めていました。会場となった地球温暖化研究棟1階ホールには最新の研究成果を紹介するポスターを設置し、訪れた方々が内容を熱心に見るだけでなく、分からない点をスタッフに質問する姿が数多く見られました。また、研究本館Iの受付そばでは、日常使っているエネルギーの大切さを身をもって体験できる「自転車発電」を開催しました。

地球温暖化のことは見聞きする機会が多いためよく知っているようでいて、実は腑に落ちていないということも案外多いのではないでしょうか。地球環境研究センターでは温暖化に関わるよくある質問、素朴な疑問にお答えする「ココが知りたい温暖化」という連載企画をウェブページやセンターニュースで行っていますが、今回の一般公開ではその中から話題を幾つか選び、担当回答者による講演会を開催しました。採り上げた話題は、「森林の減少を防ぐことは温暖化対策になるの?(山形与志樹)」、「温暖化で海抜ゼロメートル地帯は水没するの?(小倉知夫)」、「化石燃料から出るエアロゾルは地表を冷やす効果があると聞きましたけれど?(永島達也)」、「いま無理するより未来の技術で解決した方が楽なのでは?(亀山康子)」の4つです。ご来場の方々の地球温暖化問題に対する関心は高く、会が終わった後にも講演者に質問したり話し合う様子が見られました。こうした催しが地球環境問題への関心と理解をより深めるきっかけとなれば、と願っております。

次回の研究所公開は7月26日(土)に、「夏の大公開」を予定しています。研究者を含めスタッフ一同心よりお待ちしていますので、地球環境問題について専門家に聞いてみたい方、国立環境研究所で行われている研究内容に関心をお持ちの方、そして、研究所の中がどうなっているのか一度見てみたいという方も、ぜひ足をお運び下さい。

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