News Archives [20070608]
「サマー・サイエンスキャンプ2007」参加者募集のお知らせ

 サイエンスキャンプは、科学技術に関心をもつ高校生・高等専門学校生が、通常接することの少ない研究機関などの研究者から直接指導を受ける機会を提供するために、独立行政法人科学技術振興機構からの委託を受けて、財団法人日本科学技術振興財団により実施・運営されている科学技術体験合宿プログラムです。国立環境研究所は「サマー・サイエンスキャンプ2007」において、2つのプログラムを、つくばメインキャンパス(茨城県つくば市)を会場として開催いたします。このキャンプでの経験が、環境問題を科学的に理解するための最初のステップになることを期待しつつ、みなさんの積極的なご参加をお待ちしています。

サマーサイエンスキャンプ2006の様子
サマー・サイエンスキャンプ2006の様子

サマーサイエンスキャンプ2007

対象 高等学校、中等教育学校後期課程又は高等専門学校(1〜3学年生)等に在籍する生徒
募集締切日 2007年6月27日(水)
問い合わせ先 財団法人日本科学技術振興財団 振興事業部内 サイエンスキャンプ事務局
 〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号
 TEL: 03-3212-2454 FAX: 03-3212-0014
募集要項などの詳細は、サイエンスキャンプホームページをご覧ください。
プログラム1
湖を知ろう − 霞ヶ浦調査船でのフィールド実習 −
プログラム1〜湖を知ろう〜
フィールド実習を行う霞ヶ浦調査船
フィールド実習を行う霞ヶ浦調査船。
調査船では湖の透明度も測定します
調査船では湖の透明度も測定します。
採取した水を複数の顕微鏡で観察します
採取した水を複数の顕微鏡で観察します。
会期:2007年7月25日(水)〜7月27日(金)
募集人数:12名
概要紹介:
 国立環境研究所では、1974年の研究所開設時から、湖沼水質汚濁の防止・軽減を目的とする、湖沼観測、湖沼の物理・化学・生物の研究、水質改善技術の研究などを総合的に実施してきました。その柱のひとつとなってきたのが、研究所から比較的近くに位置する霞ヶ浦を対象とした研究です。今回の「サマー・サイエンスキャンプ2007」では、霞ヶ浦で国立環境研究所の観測船に乗って、各種計測、水のサンプリング、プランクトン採取、湖底泥の観察などを行います。また、研究所の湖沼に関する幅広い分野の研究者が自らの研究成果を交え、湖の環境について講義をします。このプログラムで湖の環境に関する総合的な理解を深め、環境問題を科学的にとらえるとはどういうことかを考えてみましょう。
プログラム2 生物の力による環境浄化を考えよう(植物コース、微生物コース)
会期:2007年7月30日(月)〜8月1日(水)
募集人数:12名(植物コースと微生物コース 各6名)
概要紹介:
  人間は便利で豊かな生活を送るために、多くの有機化学物質を使用し、環境へ排出しています。それらは大気、水や土壌を介して輸送され、植物や土壌細菌によって吸収・分解されます。このプログラムでは、化学物質の植物への吸収と微生物相への影響を調べます。
 たとえば、植物コースでは実験用植物に化学物質を含む水を与えて、その物質が吸収される様子を観察します。微生物コースではさまざまな環境から採取した土壌にどのような微生物がいるのかを調べ、微生物の多様性を垣間見ます。実験にはHPLC(高速液体クロマトグラフィ)やDGGE(変性剤濃度勾配ゲル電気泳動)という少しレベルの高い技術を使用しますが、研究者がわかりやすく説明しますので安心して受講してください。またそれぞれのコースともに、自然を観察するフィールド調査を行います。フィールド調査と実験観察の両面から植物や微生物の研究に触れ、生物の力による環境浄化について考えるプログラムです。

Updated: June 8, 2007 Copyright(C) Center for Global Environmental Research .