Updated: June 2, 2009

太陽光発電システムの設置

地球環境モニタリングステーション・落石岬

平成21年春、国立環境研究所地球環境研究センターは、「地球環境モニタリングステーション・落石岬(北海道根室市)」へ太陽光発電システム(出力約10kW)を設置しました。今回の設置は、地球環境への配慮や停電時の対応を主な目的としたものです。

56枚の太陽電池モジュールが並びます

太陽電池の電力等を表示します

設置したシステムは、太陽電池による発電と蓄電池による電力貯蔵を組み合わせた停電対応型の太陽光発電システムです。通常時においては、太陽電池の発電と電力会社からの供給によって観測機器や分析機器を動かします。停電時においては、太陽電池の発電が使用電力を上回る場合は、特定の機器への給電と蓄電池への充電を行い、太陽電池の発電が使用電力を下回る場合は、太陽電池と蓄電池から特定の機器へ給電を行います。夜間など太陽電池の発電がない場合は、蓄電池から特定の機器へ給電を行います。

発電時はこれらの機器に給電します

太陽光発電システムの設置によって、通常時においては、モニタリングステーションにおける消費電力の1割程度をまかなうことが可能となり環境負荷の軽減が実現できます。また、停電を伴う緊急時等においては、国立環境研究所(茨城県つくば市)からwebカメラ等を通して室内や各機器の状況を把握することが可能となります。