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 地球環境研究センターの機能の一つは、国内外の地球環境研究者や行政担当者に、地球環境に関わるデータや情報を提供することである。なかでも地球環境に関わるデータベース構築は地球環境研究を行う上での重要な共通基盤として位置付けられており、国立環境研究所における地球環境研究の成果として得られたデータの提供を受け、これを一般の利用に供するためにデータベースとして公開する活動を展開してきた。

 本出版物は、地球環境研究総合推進費により実施された環境資源勘定に関する研究によって整備されたマテリアルフローに関する情報を、世界から日本への自然資源の輸入という側面を中心に地図と数表としてとりまとめたものである。大量生産・大量消費・大量廃棄型の経済社会構造が地球環境問題の根源として認識されつつあることや、資源採取による自然環境への影響が懸念されることなどから、自然資源の利用に関する体系的な情報整備の必要性が高まっている。とりわけ、化石燃料や金属鉱物などの地下資源に乏しいわが国は、世界有数の資源輸入国であり、世界の中における日本の位置付けを理解することは、輸入資源の採取や輸送に伴う環境問題を考える上での出発点となる。本出版物は、その初版を1999年に刊行し、2003年には新しい年次のデータを加えるとともに、地図、数表をCD-ROMに収録しさらに、国際的な利用に供するために和英併記とした第2版を刊行した。今回、さらに新しい年次のデータを加えて第3版としている。

 本資料が地球環境問題や資源貿易問題に関心をもつ方々に広く利用されることを願っている。

 

2006年3月

独立行政法人 国立環境研究所

地球環境研究センター

総括研究管理官

井上 元

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