吸収源CDMの基礎知識

 

CDMプロジェクトの流れ

 吸収源CDMのプロジェクトの流れは、以下のステップに沿って進められます。

ステップ 実施者 内容
プロジェクト設計 事業者 ・プロジェクトのサイト、タイプ、事業計画などを決定
・プロジェクト設計書(PDD*)の作成(ベースラインの設定、追加性の証明、バウンダリーの設定、リーケージ、モニタリング計画等。また、適用可能な登録済み方法論がない場合は新方法論を作成する)

* 承認済みの方法論の確認は、以下のサイトから可能
http://cdm.unfccc.int/methodologies/ARmethodologies
*PDDフォーマットのダウンロードは、以下のサイトから可能
http://cdm.unfccc.int/Reference/Documents

バリデーション/登録 DOE
(バリデーション)
・DOE(指定運営組織)による、プロジェクトの有効性の審査。審査の結果プロジェクトが有効と判断された場合は、CDM理事会にバリデーション・レポートが提出される。
・バリデーション・レポートには登録要請、PDD、参加国のDNAによる自発的参加の証明
CDM理事会
(登録)
・提出された有効性審査済みのプロジェクトを正式に認め、登録。登録はその後の検証・認証の前提条件。
・登録には登録費が必要。排出源プロジェクトでは、排出削減量により、登録費が異なる(US$5,000~30,000)。
モニタリング 事業者 ・プロジェクトの登録後、プロジェクトを実施し、排出削減/吸収増加をモニタリング。
・モニタリングに関するデータ、資料を整理・保管。
検証/認証 DOE
(多くの場合、バリデーションを行うDOEと異なると考えられる)
【検証】
・プロジェクト活動による吸収量の定期的な審査及びプロジェクトの結果増加(または減少)した吸収量の事後的な確定。
【認証】
・プロジェクト活動の検証内容の文書による証明。
・認証レポートによるCER発行量の要請。
CER発行 CDM理事会 ・CDM理事会によるレビュー後、CERの発行。
・吸収源CDMの場合は、発行されるCERは、tCERまたはlCER(事業者が選択する)。
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