国内52都市における脱炭素型ライフスタイルの選択肢

カーボンフットプリントと削減効果の可視化

家計消費のカーボンフットプリント

国内52都市の平均的な市民のライフスタイル(移動・住居・食・レジャー・消費財・サービスの利用)に伴い排出される直接的・間接的な温室効果ガス(カーボンフットプリント)をご覧いただけます。

脱炭素型ライフスタイルの選択肢

各都市における「脱炭素型ライフスタイル」の選択肢(移動、住居、食、その他)をご確認いただけます。特定の選択肢の効果についての都市別の比較を行うこともできます。


都市における脱炭素型ライフスタイル


脱炭素型社会への転換に向けた取り組みが加速する中、市民の暮らしに関連して排出される二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスは、全体の6割以上を占めています。特に、大消費地でもある都市住民の暮らしは、さまざまな製品やサービス、エネルギーの供給をその域外に頼っており、気候変動への大きな直接的・間接的な影響をもたらしています。日本においても、数多くの自治体が「ゼロカーボン・シティ」宣言を行っているように、都市の脱炭素化へ向けた機運が高まっています。

本ページでは、Environmental Research Letters誌に掲載された論文「Exploring carbon footprint reduction pathways through urban lifestyle changes: a practical approach applied to Japanese cities」の日本語版データを提供いたします。本論文では、日本の主要52都市(県庁所在地、政令指定都市)における平均的な市民による直接・間接的な温室効果ガス排出量(カーボンフットプリント)を推計するとともに、移動・住居・食・レジャー・消費財に関連する65の脱炭素型ライフスタイルの選択肢を特定し、その温室効果ガス削減効果を都市別に定量化しました。

カーボンフットプリントとは?


本データは、製品やサービスの「ゆりかごから墓場まで」の環境負荷を明らかにする「カーボンフットプリント」の考え方に基づいています。この手法は、脱炭素型社会への流れにおいて、企業においても「スコープ3」指標として取り入れられていますが、本研究ではこの考え方を市民のライフスタイルとその転換を対象として分析を行なったものです。

市民のライフスタイル転換による温室効果ガス削減に関するこれまでの研究は、ある国の平均を対象とした研究が殆どであり、市民の暮らしや地域の状況は都市により異なるにも関わらず、数多くの都市を同時に対象とする分析は行われてきませんでした。本研究では、複数の都市におけるライフスタイル転換の効果を統一的な枠組みにより分析する手法を世界で初めて提案し、これを日本の主要52都市に適用したものです。

家計消費カーボンフットプリントの国内52都市比較


各都市の平均的な市民の暮らしに伴い排出されるカーボンフットプリント





使い方



特定の都市にご関心がある場合、地図上の都市名または棒グラフ(下部)の都市名をクリックして頂くと、バブルチャート(右上部)に移動・住居・食・レジャー・消費財などの要素別の1人1年あたりカーボンフットプリント(kgCO2e単位、二酸化炭素換算)が表示されます。

特定の領域(移動、住居、食、消費財、レジャー、サービスなどの大まかな区分)にご関心がある場合、バブルチャート下部の色がついた四角をクリックしてください。選択した領域や要素についての排出量が大きい順に都市が棒グラフで表示されます(下部)。地図上には、円の大きさと色(赤色がフットプリントが大きい、緑色が小さい)でフットプリントの大きさが表示されます。

特定の要素(例えば、自家用車、飛行機、電気、衣類、肉類などの消費による気候変動への影響)にご関心がある場合、バブルチャート(右上部)の特定の要素をクリックして頂くと、都市間の比較を棒グラフや地図上でご覧いただけます。

地図は拡大、縮小して頂くことができます。なお、コントロールキー(Windowsの場合)、コマンドキー(Macの場合)を押しながら複数の都市や要素を選んだ場合、選択した都市や要素に関する平均が表示されます。

国内52都市別の脱炭素型ライフスタイル選択肢


各都市における「脱炭素型ライフスタイル」の選択肢(移動、住居、食、その他)





使い方



特定の都市にご関心がある場合、地図上の都市名をクリックして頂くと、棒グラフ(左側)にその都市において効果が大きい順番に脱炭素型ライフスタイルの選択肢が表示されます。数字は、その選択肢を平均的な市民が最大限取り入れた場合の、1人1年あたりカーボンフットプリント(kgCO2e単位、二酸化炭素換算)の最大削減効果となります。

脱炭素型ライフスタイルの選択肢は、特定の領域(移動、住居、食、消費財、その他)について抜粋して表示することができます。その場合、左上にある色がついた四角をクリックしてください。これにより、例えば、特定の都市の移動に関する選択肢を一覧表示することができます。

特定の脱炭素型ライフスタイル選択肢にご関心がある場合、棒グラフの選択肢名(左側)をクリックしてください。地図上では、該当の選択肢に関する都市別の最大削減効果を円の大きさと色(赤色がフットプリントが大きい、緑色が小さい)でご覧いただけます。また、該当の選択肢についての最大削減効果を都市別のランキング形式でご確認いただけます(右下の棒グラフ)。

地図は拡大、縮小して頂くことができます。都市や要素の選択を解除するときは、空白部をクリックしてください。なお、コントロールキー(Windowsの場合)、コマンドキー(Macの場合)を押しながら複数の都市や選択肢を選んだ場合、選択した都市や選択肢に関する平均が表示されます。



本データの利用について


引用方法



本データに記載の数値やグラフをご利用いただく場合には、以下の出典をご記載ください。引用を記載いただければ、どなたでも利用いただけます。

Ryu Koide, Satoshi Kojima, Keisuke Nansai, Michael Lettenmeier, Kenji Asakawa, Chen Liu, Shinsuke Murakami (2021) Exploring Carbon Footprint Reduction Pathways through Urban Lifestyle Changes:A Practical Approach Applied to Japanese Cities. Environmental Research Letters. 16 084001 https://doi.org/10.1088/1748-9326/ac0e64


データに関する注意点



本研究の推計手法やデータソースの詳細などは、Environmental Research Letters誌に掲載された論文(Koide et al. 2021)をご覧ください。

温室効果ガスの削減効果は、該当都市における平均的な市民がその選択肢を最大限取り入れた場合(採用率100%)の効果(例えば、テレワーク毎日、完全に電気自動車に切り替え)です。部分的に取り入れる場合(例えば、テレワーク週3日、菜食を週に1日)の場合、記載の数字に採用率(2回に1回の割合で採用する場合には50%)を掛け算することで簡易に推定することができます。

削減効果は、該当都市における平均的な市民を想定しています。従って、その都市の住民であっても、特定の消費によるカーボンフットプリントが大きい市民や小さい市民にとっては、関連する選択肢の効果がより大きい場合、小さい場合があります。利用状況が一部の市民に偏っている項目(例えば、国際航空による移動)については、その利用が多い市民についての削減効果はさらに大きい可能性が高くなります。

削減効果には、技術を導入する際に必要となる排出量(例えば、電気自動車の製造にかかる排出量)は考慮しておりますが、支出および時間消費を通したリバウンド効果を含んでおりません。従って、ある選択肢を導入した際に、節約されたお金や時間などを別の消費に回すことにより削減効果が打ち消される可能性があります。

都市別カーボンフットプリントおよび選択肢の基準年は2015年です。従って、試算される削減効果の基準(ベースライン)はコロナ禍におけるライフスタイルに入る前となります。コロナ禍を基準とする場合、見込まれる削減効果が異なる可能性があります。


免責事項



本データの利用によって生じた不利益については、国立研究開発法人国立環境研究所は何ら責任を負いません。また、データの分析結果及びその解釈について、国立研究開発法人国立環境研究所は何ら正当性を保証いたしません


Copyrights © 2021 National Institute for Environmental Studies. All Rights Reserved