CGER-I163-2023_計算で挑む環境研究
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インタビュー中の八代主任研究員と一所懸命にメモを取る編集局。八代:先に各点の重みを計算しておけばいいのです。この観測データでデータ同化しますよ、というとき、たとえば気温を5℃上げます、といったときに、5℃全部上げるところと、1℃だけ上げるところとを、あらかじめ計算して重みづけしておくような形にすれば、一度にどっと計算できます。編集局:今回のモデルの中にはそういうことを組み込んであるということで八代:はい。今回は、まずシミュレーションを1000アンサンブルやって、1000個の結果が出る。その1000個の統計量を、格子点一つひとつについて全部計算して、それと、観測データを比べるということを、シミュレーションの後に実施して、それで修正された結果を使って、もう一回シミュレーションの続きを計算しましょう、ということにしました。(重みづけのしかたは理解できましたが、相当面倒な計算になりそうだとも感じました。)すか。

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