CGER-I163-2023_計算で挑む環境研究
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編集局:それは素人目にも大変そうな作業です。八代:実際に読み書きしたデータのサイズは、1.3ペタバイトです。編集局:考えただけでも頭が痛くなります。1.3「ペタ」ですよね。八代:自分のノートパソコンのハードディスクのサイズって、だいたいどの編集局:ないと思います。2テラはないと。八代:だとすると、1.3ペタというのは1300台とか、1000台分ぐらい。編集局:パソコン1300台くらいのデータを一気に書き出して…。 八代:まあ、一気に読み出したんですね。編集局:それはすごいですね。それならゴードン・ベル賞にノミネートされますよね。八代:感覚的に、なんかわかっていただけて、ありがたいですね。らデータを読むのはさらに100倍以上遅いんです。ファイルにデータを読み書きすることが、ものすごい時間のロスになるのですね。けれども、ファイルに書かないと、データのサイズが大きいのでメモリからあふれてしまう。 いかにファイルにデータを書くのを速くするかというところをがんばりました。具体的には、今回13万台のコンピュータを使ったのですけれども、13万台から同時にファイルを書き出して、読み込むことができるように、プログラムを書き換えたんです。くらいですかね。2テラないですよね。(頭の中で1300台のノートパソコンを思い浮かべて、そのファイルコピーの量を想像すると、ちょっとめまいを覚えました。)

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