CGER-I163-2023_計算で挑む環境研究
71/140

専門は大気科学、高性能計算。スーパーコンピュータを活用し、大規模な数値モデルシミュレーションによる気象学�気候学�大気化学の研究を進めている。を減らすのに苦労していた簡略化モデルの原因を新たな視点から見直し、改良するためにも用いられます。 空間解像度の低いモデルシミュレーションは計算が軽くて高速ですが、簡略化モデルの不確実性が将来予測に大きな影響を与えます。一方で、空間解像度の高いモデルシミュレーションは再現の不確実性を減らすことができているのですが、計算が重くて長期の将来予測を行うのは大変です。AIを用いたデータ科学でこの両方の利点をうまく活かし、さらに精度の高い将来の気候予測、環境予測を進めていくことを考えています。※地球環境研究センターニュース2020年10月号掲載八代 尚 Yashiro Hisashi地球環境研究センター衛星観測研究室 主任研究員現職:地球システム領域衛星観測研究室 主任研究員

元のページ  ../index.html#71

このブックを見る