谷本浩志領域長が第26回日中韓三カ国環境大臣会合(TEMM26)環境協力功労者賞を受賞しました
2025年9月28日に谷本浩志領域長が、第26回日中韓三カ国環境大臣会合(TEMM26)環境協力功労者賞を受賞しました。
この受賞は、「地上モニタリング及び衛星観測によるアジアの大気質改善に関する研究と国際連携を通じた政策貢献」が高く評価されたことによるものです。
谷本領域長からのひとこと
国立環境研究所に職を得て以降、アジアや地球規模での大気汚染研究を進めるとともに、気候変動の対策に資する最新の衛星GOSAT-GWの科学・応用面をリードしていますが、これまで一貫して、国際連携の重要性を意識して活動してきました。今回で26回目のTEMMを振り返って改めて感じるのは「蓄積の力」です。長年の努力で東アジアの大気汚染、特にPM2.5汚染はずいぶん改善しました。しかし、もう一つの大気汚染物質であるオゾンは北半球全体で濃度が高い状態が続いており、一方でWHOは環境基準をさらに下げるように勧告しています。また、気候変動問題は緊急の課題です。こうした問題に、アジア、特に日中韓が共にリーダーシップを発揮して、科学と政策、研究と行政を連携して取り組む必要があると思っています。今回、功労者賞を受けましたが、これで終わりではなく、地球環境問題の解決に向けてまだまだやるべきことがありますので、引き続き、多くの方と一緒に解決に向けて尽力したいと思います。
