グリーンカーテン育て方日誌 いちから始めたグリーンカーテンづくり

8 月2

ゴーヤの爆発

初収穫以後も順調にゴーヤは収穫できていますが、まだ小さいと思って放っておいたゴーヤがいつの間にかオレンジ色になっていました。今回もそうですが、一般的に形が変なものは大きくなる前に熟してしまうものが多いようです。

ゴーヤの爆発

ここではゴーヤをできるだけ大きくしてから収穫するようにしていますが、タイミングの見極めはなかなか難しく、1日でも遅れるとすぐにオレンジ色に変わって爆発に至ります。特に純白ゴーヤは見極めが難しく、色の変わり始めに気がつかないこともあります。収穫のタイミングは、経験則ではありますが、毎日実を見ていると何となく判るようになってきます。ゴーヤの実は日ごとに大きくなっていきますが、その成長が止まると数日でオレンジ色に変わりますので、成長が止まったと判断した時が収穫時です。

では具体的にはどうなのかというと、これも経験則ですが、ゴーヤの実はどちらかというと縦方向への成長が早く、そのあと横方向に太ってきます。どこまで大きくなるかは一つ一つ違うので、前日と比べて大きくなっていないと思ったら採ってしまう方が無難です。8~9月は週3回収穫するようにしていますが、それでも色が変わり始めるものがどうしても出てしまいます。あまりに進んでしまったものはそのまま爆発させて種採り用にしています。

なお、今回爆発した実はあまり成熟せずに爆発してしまったようです。というのも、爆発するゴーヤの中身は通常は赤いゼラチン質の果肉に種が覆われているのですが、今回はそれがありませんでした。私は食べたことはありませんが、その赤い部分は甘いそうです。

8 月9

暑い日

全体

8月5日の全体像

今週は暑かったです。基本的には毎朝9時前にグリーンカーテンの手入れを始めます。作業内容は水やり以外は日によって違いますが、月曜の朝は液肥をやり、実の収穫は月水金、古くなり枯れた枝葉の除去は2~3日に1回、化成肥料の施肥は2週間に1回、害虫駆除は害虫を発見したら随時など。そして夕方は再び水やりをしています。さすがにこれだけ暑くなると毎日汗だくになるので大変ですが、熱中症にならないようスポーツドリンクを飲みながら作業しています。

ニューメロン

大きく育ってきたニューメロン

ゴーヤをはじめとする各植物はますます成長し、とうとうワイヤーを伝って建物の2階テラスに向かいはじめています。ゴーヤは相変わらず順調で、メロンの実もだいぶ大きくなってきました。…が、毎年この時期の日中、日が高くなると植物がしおれてしまいます。最初は強烈な日差しと葉からの蒸散で水が不足するのかと思っていましたが、よく見るとプランターの土には十分な湿り気があるのでどうやら水不足ではないようです。

いろいろと調べてみたところ、どうも逆に水のやり過ぎで根が疲れているのではないかとの結論に達しました。そこで水やりの方法を朝たっぷりやって夕方補充する方法から、夕方にたっぷりやって朝はほとんどやらないという形に変更しました。しばらくやってみて少しは回復するか様子見です。夕方に水をやる場合に注意しなくてはいけないことは、ホース内の水が太陽の力で自然にお湯になっているということです。このまま水やりをすると枯れる原因になってしまいますので、しばらく水を出してホース内で暖まったお湯は散水に使い、温度が下がってからプランターに水をやっています。

8 月19

メロンに大打撃

8月19日の朝、グリーンカーテンのところに行ってみると、メロンが完全にしおれていました。この週末は雨も降らずに良い天気で非常に暑かったので、完全に水不足のようでした。すぐに液肥とともに水をたっぷりやると、1時間後にはなんとか復活してきましたが、やはりダメージは残り、かなりの葉が黄変してしまいました。

ダメージ

メロンには大ダメージ。これでもだいぶ回復した状態

ゴーヤやパッションフルーツは何ともないところを見ると、メロンへの給水系がおかしいのかと思い、先端の給水ノズルを外してチェックしてみると、水の出が非常に悪いことが判明しました。もともと10本あるノズルのうち6本は昨年の撤収時に植物の根に絡め取られてもげてしまったのですが、そのために細い給水パイプに土が詰まってしまったのでしょう。対策として新しいノズルを装着しましたが、水道水のように水圧がかけられない分、詰まりやすくなってしまうのは否めません。他のパイプについても撤収後には水圧をかけて詰まりを解消した方が良いかもしれません。

ダメージ

10本中6本の点滴部分がもげてしまっている

8 月23

パッションフルーツの挿し木 (1)

全体

8月19日の全体像

グリーンカーテンに向かって左端のパッションフルーツで、途中で折れている枝があったのでそれを切り、挿し木の準備をしました。

挿し木は簡単です。切ってきた枝を葉の根本の上ごと(一節)に切ります。残してある葉も1/3くらいにカットします。そして下側になる茎を斜めにカットしてしばらくにつけます。葉をカットするのは、茎では水を吸い上げる力がほとんど無いので、そのままでは乾燥してしまうためです。茎を斜めにカットするのは断面積を増やすためです。

挿し木

一節ごとにカットし、葉も1/3くらいにカットする

挿し木

茎を斜めに切る

挿し木

これで準備完了

挿し木

このまましばらく置いておく

ここでは500mlのペットボトルに水と液肥を少量入れ、茎をつけていますが、その期間はかなり適当です(水になじんで元気になればポットに植えても大丈夫かと思います)。それでも数週間すると、の元のようなものが茎の断面にできてきます。気温が下がってくる10月以降などであれば室内に、気温が高いうちは外に置きます。

また、お盆の少し前にも挿し木の準備をしていましたので、今日はこれをポットに植え換える作業も行いました。苗用のポットの底にネットを敷き、その上に赤玉土(中粒)を底が見えなくなるくらい入れ、その上に市販の挿し木・種蒔き用の土を入れて挿し、軽く水をかけて日陰に置いておきました。

挿し木

お盆前に作ったものはポットに植え、今回新たに挿し木した

今年はあと何回かこのようにしてパッションフルーツの苗を多めに作ろうと思っています。できた苗は研究所内にある温室で越冬させ、来年のグリーンカーテンにも活用するとともに、春の一般公開の際にお客さんに配ることができれば良いなと思っています。

8 月27

メロンの収穫

全体

8月26日の全体像。だいぶ2階に進出している

しばらく前からグリーンカーテンで作業をしていると、時折甘いにおいがしていたのですが、今週、メロンがようやく収穫に至りました。今年のニューメロンという品種は、昨年のプリンスメロンにように完熟するとへたが外れて落下するということはありませんでしたが、その代わりにへたのちょっと外側の部分が割れ始めるようです。

ニューメロン

ニューメロンはへたの周辺が割れてくる

プリンスメロン

プリンスメロンはへたが浮いてきてそこから実が離れて落ちる

今回の収穫は少々タイミングが遅かったらしく、へたの外側の割れと実にできた傷から傷み始めてしまい、慌てて収穫したものです。実は小さいもので400g、大きいものは600gありました。

昨年のプリンスメロンもそうでしたが、実を収穫すると受粉後小さいままでいた次の実が大きくなり始めるようです。そして、それを収穫すると、時期的にもメロンは終了という感じでしょうか。

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