2018年4月号 [Vol.29 No.1] 通巻第328号 201804_328007

多目的極小モビリティ実証実験の乗車モニターに参加しました

  • 地球環境研究センター 業務主任 松本裕美

2月17日(土)と18日(日)に行われた多目的極小モビリティ実証実験の乗車モニターに参加し試乗しました。この実験には国立環境研究所の研究者も協力しています。参加条件は、50歳以上の男女、体重100kg未満の方なので、私は条件をクリアしています。毎月1回母の介護で香川県に里帰りしている私の目に留まったのは車いすと合体したモビリティで、とても興味をもちました。ただ、今回試乗するのはそれとは違うタイプとのことですが、それが参加の決め手になりました。私を含めて職員2名(17日)とご家族が3名(18日)の5名が参加されました。なお、2日間の合計参加者は約20名とのことでした。

写真1試乗した多目的極小モビリティ

17日午後につくば国際会議場ロビーに集合し、これを企画した地域環境研究センターの近藤美則主席研究員から実証実験参加方法の説明を受けました。

この実証実験はつくば市の「平成29年度つくばSociety 5.0社会実装トライアル支援事業」の一環で、実験の目的は新たな移動手段である「多目的極小モビリティ」の有効性、安全性、受容性そして基本性能と必要機能の検証と確認を実際の利用環境において行うことと聞きました。とても、重要な実験なのでキチンと検証しなければと身の引き締まる思いで臨みました。2台のモビリティに参加者が1台ずつ乗車して国際会議場から二の宮公園までの遊歩道(1.2km)をゆっくり走りました。二の宮公園で休憩をして、帰りは行きと別の車に乗り換えて国際会議場に戻り、最後にアンケートに答えました。

写真2多目的極小モビリティの試乗ルート

試乗してみて、人の早歩き程度の時速6kmで伴走者と会話しながら走行するのは楽しかったです。またバイクに乗った経験が役立ち、アクセルとブレーキをうまく使うので「上手だね」と走行中も褒められました。いつも何気なく歩いている歩道ですが、極小モビリティにとってはちょっとした段差やゆがみ、小石などでも障害になります。また、道路を走るものではないので(自転車道も不可)、走行する人は歩く人に対する配慮も必要です。

同行者と会話しながら歩道やショッピングモールを走行できる日が1日でも早く実現できるといいなあと、期待に心弾む試乗でした。

写真3伴走者(近藤主席研究員)と会話しながら走行

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