発表論文

2006年エルニーニョ時に東南アジアのバイオマス燃焼から放出された一酸化炭素の挙動解析

CO emissions from biomass burning in South-east Asia in the 2006 El Niño year: shipboard and AIRS satellite observations

著者
Nara H., Tanimoto H., Nojiri Y., Mukai H., Zeng J., Tohjima Y., Machida T.
雑誌名
Environ. Chem., 8, 213-223
DOI
10.1071/EN10113
概要
日本–オーストラリア/ニュージーランドを航行する船舶を用いた観測で、2006年秋季に赤道から北緯10度までの緯度帯で一酸化炭素(CO)の高濃度イベントが観測された。本研究ではこのイベントが東南アジアにおける泥炭湿地を主としたバイオマス燃焼が原因であることを明らかにした。また、イベント観測時の二酸化炭素(CO2)とCOの関係を調べることにより、泥炭湿地火災から放出されるCOの放出量が、バイオマス燃焼による微量気体放出量データベースGFEDでは過小評価されていることを指摘した。