2013年3月号 [Vol.23 No.12] 通巻第268号 201303_268008

四季折々—波照間— 時間の波の中で

(財)地球・人間環境フォーラム 調査研究主任 織田伸和

2012年11月、波照間ではステーション竣工20年を記念した行事が行われました[注]。客観的時間での “20年”、これを “十年一昔” として括ればすでに二昔が経過しているということになりますが、主観的時間ではまだ数年しか経っていないような気がしてなりません。しかし、一面に広がるサトウキビ畑では今までに何度もサトウキビの苗植えと刈り入れが行われており、島は確実に季節が巡っていることを見せつけます。さらには、私が波照間とかかわりをもつようになった15年前、まだ小学生くらいだった子ども達が今では立派に成人し、島の活性化に取り組んでいる姿をみると、相当な時間が流れているという事実を受け入れざるを得ないのです。

季節が巡って次の世代が活躍を始める、この青海波のように続く時間の重畳の中でステーションもまた、さらに長い時間を島の人々と歩み、その成果が次の世に引き渡されていくことができれば、一時的にでもステーションにかかわれたものとして幸いに思います。

photo. 波照間の子供たち

小さな島の大きな可能性達

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