観測場所として校庭をお借りしている白浜小学校と古見小学校で、地球温暖化に関する環境学習授業をさせていただきました。
地球温暖化に対して、森林や海、自然のもつ働きに関しての説明をします。
次に、二酸化炭素が海水に溶けることの実験です。海水とBTB試薬を入れた小瓶を子供たちに渡します。瓶の中に息を吹き混み、蓋をして振り混ぜると、最初青だった瓶の中身が黄緑や黄色に変化していきます。子供たちの表情もみるみる変化していきます。
向井さん、なんで色が変わるんですか?
これは、もともと海水を入れているんですが、海水は少しアルカリ性なんです。BTB試薬は小学校でも使っていると思うけれど、酸性中性アルカリ性を色で示す試薬なんです。アルカリ性で青、中性でみどり、そして酸性で黄色です。
それ、ならいました。忘れたけれど。
アルカリ性の海水にBTB試薬をいれるときれいな青色になります。これに自分の息の中を吹き込んでふり混ぜてやると二酸化炭素が海水に溶け込んでいきます。息の中の二酸化炭素は2%ぐらいだと思いますので、結構濃い二酸化炭素が海水に溶けます。少し炭酸溶液みたいになるわけです。炭酸は弱いけれど酸ですので、BTBの色が変わるんです。
へー、おもしろいですね。
これって、二酸化炭素の濃度が大気中に増えたときに起こることを、ちいさな瓶の中で再現しているのと同じで、実は非常に重要なんです
どういうことですか?
もし、大気中の二酸化炭素が増えると温暖化も問題なんですが、海水が酸性化することも問題なんです。海水が酸性化すると海に住む生物にも影響がでると言われています。
そうなんですか! それも、大きな問題ですね。
先生やこどもたちとも自然と打ち解けられ、授業も白熱します。心に残る交流ができました。